日本とアメリカ どちらが仕事しやすいか?

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Happy Easter!ということで2024年のイースターは3月31日。イースターはキリスト教の復活祭ということなのですが、春がきたという季節のお祝いも兼ねているそうです。今日は朝から公園で子供たちがエッグハントをしていたり、大人たちもバニーカチューシャをしていたり、みんなが春の訪れを楽しんでいるNYです。

このまま暖かくなるとよいのですが、今週前半は雨の予報でまた最高気温が10度ほどのようで、来週にはいよいよ春到来ではないでしょうか。前回、アメリカでの生活について紹介させてもらったので、今回は日本とアメリカどちらが仕事をしやすいかということをあくまで私個人の体験談のみとなりますが、紹介させていただければと思います。

仕事時間

仕事時間と一言に言っても、開始・終了時間や拘束時間などがあると思います。同じ会社でアメリカと日本それぞれで働いた経験から紹介させていただきます。

始業時間と終業時間

➀日本の場合

まず日本でも私はフレックス制度だったので、決まった始業時間があるというわけではありませんでしたが、会社全体としては08:30くらいから17時過ぎまでが業務時間でした。またコロナ禍もあって、在宅勤務などコロナが明けてからも許可されていました。

始業時間は人それぞれで早い人は7時過ぎから働いていましたが、多くの人はだいたい始業時間くらいから業務を開始することが多いと思いますし、夜型?の人だと9時半とか10時くらいの人もいました。私も日本にいる時は会議の時間次第ですが、9時くらいに業務をスタートすることが多かったと思います。間でもちろん休憩をとることも多いのですが、終業時刻は遅く、18時~18時30分くらいに一度業務を終了して自宅に帰ったり、食事の準備をして、夜21時くらいから電話会議があることが週2回ほどありました。電話会議がない日は19時~20時まで働いていることが多かったように思います。

➁アメリカの場合

アメリカでの働き方に勤務時間の概念があるか正直わからないのですが、始業時間は早い人で6時半、多くの人が8時には業務をスタートすることが多いです。遅い人でも8時30分までには業務をスタートしています。アメリカ人は早起きというか、早朝から活動をする人がとても多く、同僚でも5時には起きてエクササイズを1時間ほどして、朝ごはんを食べてから子供の送迎をしたり、と皆さん本当にアクティブです。またアメリカの場合はEU、アジア、アメリカで会議をする場合、朝しか選択肢がなくなり、その場合は会議の時間なども7時台に設定されることもしばしばあります。→日本はだから夜しか選択肢がなくなるのですが、、。

終業時間も日本より早いかというと周りを見るとだいたい17時から18時の間に業務を終了している人が多いように思います。またオフィスにいると皆さん帰宅時間は15時~17時の間に帰宅することが多いです。16時くらいには結構多くの人がかえってしまうので、17時のオフィスは閑散としています。

アメリカは公共交通機関が日本のように利便性が高くなく、車通勤で片道1時間以上ということも結構あります。ただ、出社日は帰宅が少し早い代わりに帰宅したからまたパソコンを開けるということもあります。

開始・終業時間はアメリカの方が早い傾向にあり、業務時間の長さは日本の方が長いというのが私の印象です。

会議

日本は会議のための会議が多い、、、と揶揄されることもありますが、どうなのか?

会議の数

これは役割の違いもあるのかもしれませんが、断然、日本の方が多かったです。会議のための会議が多かったかは別として、「とりえあず、なんでも会議」で話すということが多かったです。会議のための会議ならまだいいのですが、「とりあえず共有します」みたいな会議も多く、これはいったい誰が何のために、何をするために開いている会議なのかと思うことも多くありました。

アメリカの場合は会議を設定する時、議題をあげる時には基本的に目的をその人が持っているので、ただの共有だけの会議とか議題というのはなかったです。

会議の時間

日本は決められた時間に集まり、決められた時間には終わるように全員が努力します。空気も読みます(笑)。なので、きちんと終わりますが、アメリカの場合は開始も少々遅れますし(1on1でもだいたい5分くらい遅れてきたりする)、空気とか関係なく最後の最後で質問する人もいたりして、だいたい延長気味です。とはいえ、延長しても10分以内には終わります。

また会議の設定時間については、日本にいる際は17時台でも18時台でも会議を入れてくる人がいましたが、アメリカの場合夕方はだいたいが子供の対応だったり(こちらは車での送り迎えなどがないと子供一人で活動することはできない)、Dinnerの準備だったりで基本的にその時間帯の会議は皆さん避ける傾向にあります。

会議の進行

時間にも関係しますが、日本の場合はAgendaに沿って議論がされますし、司会の人が議論を上手に導くような印象があります。そして議論も1つ1つ積みあげていくような印象が強いです。発言回数については日本は多くないかもしれませんが、皆さんが熟考した意見を述べており、「建設的な議論」がなされているように感じます。

一方のアメリカ、「とにかく発言・発言・発言」。思いついたことは偉い人であろうが、そうでなかろうが、あってようが、なかろうが、とりあえず発言する人も少なくありません。だから議論がいったりきたりすることも、脱線することも多いですし、司会進行という概念も会議によってはあまりないこともあって、とりあえずみんなで議論しまくる印象です。

議論の進め方なんかは絶対、日本式の方が建設的で効率的な気はします。会議の回数が多いのは避けたいので、どちらとは言い切れませんが、うまくすれば日本ではもっと効率的で世界一素晴らしい会議ができるのでは?なんて思います。

チーム意識

アメリカではOne Teamと謳われることも多いです。幸い私のチームは皆さんすごく協力的で優しいので、助かっています。ただ、どちらかというとアメリカの方が「個人主義」が強いように思います。自己責任のもと自分に関係のあること、関係のないことをしっかり分けて優先順位をはっきり決めていることも多いです。だから、仮に誰かがPJに対して会議に欠席しがちなどあまり協力的でなかったとしても、それも含めてその人の自己責任ということで「まあそんなもの」として捉えられる場合も多いです。

日本の場合は、チーム意識とか連帯責任、もしくは同調圧力が強いように思います。

例えば、Aさんという人がチームに新しく入ってきました。日本の場合は、その人がチームの一員となるようにみんなでいろいろなことを教えてあげるという風潮が強いように思います。例えば、わからないことがないか声掛けをしたりするのはどちらかというと本人というよりチーム側の責任とされているようなところが多いです。

アメリカの場合でももちろん、そういった声掛けなどはありますが、何がわからないか何を知りたいかを明確にしてないとサポートを得ることは難しいです。日本の方が寄り添う意識が強いのかと思います。

これは日本の方が優しいですが、成長速度でいうとアメリカだと思います。

雇用について

もはや日本も終身雇用という社会ではない、とはいっても、アメリカよりはまだまだ雇用が守られているという印象です。突然のLay off、本当にあります。

優秀な人でも、その人自身の問題ではなく、会社の状況でその職がなくなってしまうこともあります。日本だとそういった場合、その人を配置転換してうまく活用されると思います。アメリカの場合、少々優秀でも、ポジションがなくなった場合は「そのポジションなくなりますから、いつまでに(社内外に関わらず)業務見つけてください」と言われます。それで社内のポジションに応募しても、受からないこともあってそれで会社を辞めていく人も見てきました。

日本の職場環境に不満の声があがったり、例えばこんな雑用やりたくない、アメリカだったらいきなりプロジェクト任せてもらえる、なんていう意見も聞くのですが、私は日本の会社の方が優しいなと思います。雑用はcontractorを雇うか(でも派遣の場合は派遣法で業務が結構限定されているはず)、誰かがやるかしかなくて、前者の場合はそこにまたお金がかかるので、、。

懇親会

もはや死語ですが、飲みにケーションなんていう言葉があって昔は飲み会への参加は必須だし、苦痛で仕方なかったと聞きますが、昨今はさすがにそのような風潮はなく、頻度もそこまで多くないのではないかと思います。ましてやその懇親会での参加の可否が査定に影響するなどということはあり得ないかと思います。ただ、皆行くから自分も行かなくてはいけないという空気はあるかもしれませんね。

アメリカの場合はこれまた「自己責任文化」なので、行きたい人は行けばいいし、行きたくない人は行かなくていい、ただそれだけです。それに皆さん車で通勤していることもあって、夜の懇親会などはかなり稀です。例えば送別会などはlunch farewellが実施されたりしていますし、夜の会でもお酒を飲まない主義の人は飲みません、それだけです。

ということで、アメリカの方がいいじゃないか!となりそうですが、アメリカはネットワーキング文化です。誰かが誰かとつないでくれるか(例えば上述のようなlay offなんかがあったとして)、口添えをしてくれるかなどがとっても大事な社会なのです。公平性なんて関係ないぜ、むしろそれを持っておけるかも実力だっていう社会なので、懇親会であろうがなかろうが人とのコミュニケーションは日本以上に必要とされるのではないかと思います。そして別に自分が他に絶対的に勝負できることがあるのであれば、別にそれでもネットワーキングしなくてもいいのです。すべては自己責任だし、どう生きたいかは自分でしか決められないから、、、。

今日は日本とアメリカの働き方を比べてみました。どちらにもいい点、悪い点あると思います。

かくいう私もストレスを感じることもまぁまぁあるのですが(笑)、環境は変えることはできないので、自分を変えられるところ、自分で変えられるものは変えて、それ以外は「こんなもの」と思うことに徹しようとしています

読んでいただきありがとうございました。

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