コロナ禍も収束し、企業は在宅勤務を基本とする企業か、出社をメインにする企業かを選択するようになりましたね。
出社をすることで人と接することでの迅速な決断などメリットも改めて感じることができたのではないでしょうか。特に声だけではなく、相手が考えていることを雰囲気全体として受け止めることができるため意思疎通は取りやすくなりました。一方で、これまで当たり前にしていたことではありますが、相手の感情を受け止めるということはなかなか疲れることでもあると多くの人が感じているのではないでしょうか。
特に、話が長い人や感情的な人などだとこちらが受ける影響も非常に大きいと思います。そして感情的な人というのは、話しているとどんどんと感情が高まっていくので対処の仕方を間違えるとより相手を感情的にしてしまうこともあります。
今回は、仕事上での感情的な人への対処の方法について自験例も含めて紹介したいと思います。
感情的な人とは
そもそもの感情的な人、というのはどのような人でしょうか?
感情的であるということは非常に熱量を持っているということの裏返しでもあると私は思います。つまり、エネルギーに満ち溢れている人でもあるということです。
ただ、その想いがあまり余って、論理的な議論展開を忘れてしまって喜怒哀楽、特に怒りや哀しみの感情を優先して表現をしてしまう人のことだと考えます。
感情的な人の特徴
それでは感情的な人はどういった特徴や傾向があるのか?どうしてそのようになってしまうのか?ということを考えたいと思います。
これを把握することによって、対処法が見えてくると思います。
感情的な人の特徴は
- 物事のとらえ方に偏りがある(思い込みが激しい)
- 自分の意見や気持ちを理解してほしい
- 思っていることを素直に表現することがいいことだと思っている
- 自分が思っているように物事を進めたい
といったものがあるのではないかと思います。
物事のとらえ方に偏りがある
感情的な人と話していると、思い込みや断定的な言い方をすることが多いように思います。私が直面する多くのケースで「〇〇さんはああいう人だ」という先入観のもと、自分の思考をスタートさせる傾向が強いです。
例えば実際にあったやり取りですが、そういった思い込みがもととなって全くそのようなことを書いていないにも関わらず、「〇〇さんはやる気に欠ける、そういう姿勢は如何なものか」といったようにとらえてしまいます。
スタート地点が同じではないので、ゴールに一緒にたどり着く可能性は極めて低いですね(笑)
事実と想像を分けて、多くの可能性を考えるというよりも自分が絶対に正しいという自信を持っているということでもあるでしょう。
また、自分の世界(視野)が物事の全てだと考える傾向にあり、相手が自分とは異なる視点から物事を見ていたりする可能性に気づけていないのだと思います。
自分の意見や気持ちを理解してほしい
また、感情的になる人はストレスを抱えているケースも多いように思います。
その背景は業務的な負荷の多さであったり、自分が組織の中で感じるやるせなさだったり、自分自身が苦労しているといことをわかってほしい、という気持ちが強いため、余裕がなくなっている状態です。
これは誰しもが陥る可能性があり、かつ、一時的なケースもあると思います。
私自身、数年前までは忙しさなどで感情が爆発してしまうことも正直あったなと思います。
また、自分に自信がなくて自分のことを理解してほしいという思いが募って感情的になるということもあると思います。
思っていることを素直に表現することがいいことだと思っている
感情的な人というのは、私のとらえ方ですが素直というか、あまり裏表がない人が多いように思います。
そして周りの人もみな、自分と同じように考えていると思っているため、思っていることや感情を素直にぶつけてだしきって、それで物事が改善に向かうと思っているように思います。そうすることがむしろいいことで、解決策に繋がると信じているのです。
自分が思っているように物事を進めたい
これは上述したように、自分の世界が全てであり自分の判断に自信があり、それが正しいと思っているからということが理由として挙げられます。そして、それ以外には自分が感情的になることで物事を優位に決めてきたという成功体験がある場合、敢えて感情を出して有利に交渉をしてこようとすることもあると思います。
感情的な人への対処法
ここまで感情的な人の傾向を示してきましたが、こういった人も含めて対応をして仕事を進めていかなければならないのが世の常です。どう対応をするのかを紹介していきたいと思います。
- 感情的な人には冷静に対応をする
- 共感を示す
- 論理的に説明する
- しかるべき人に伝える
感情的な人には冷静に対応する
当たり前と思われるかもしれませんが、感情的な人は結構な確率で相手をイラっとさせる発言をします。ただし、いらっとしても、それは受け流しましょう。
その言葉に反応しない、相手にしないのが一番です。同じ土俵にのってしまったら負けです。
実際に、数年前に私が感情的な人から感情的なメールで攻撃をされ、それに対してイラっとして感情的な返信をしてしまいました。結果、双方の上司が「お互い自分の部下がスミマセン」となり、喧嘩両成敗?のような形で終わりましたが、それによって社内で〇〇さんと××さんは気が合わないとか、仲が良くないなどといった話になってしまいました。結局同じ土俵になってしまったことで、自分が仮に異なる視点で物事を考えていたがゆえであっても、同じ土俵に立ったが故に、そのようには見られなくなってしまいました。
共感を示す
冷静に対応と書きましたが、淡々と対応すると感情的な人たちは更に激高する可能性があります。「こんなに(熱意をもって)一所懸命伝えているのに、全く共感をしてくれない。わかってくれない。」と。なので、相手の言い分には共感を示してあげて、適度な相槌が必要だと思います。
実際に私の失敗で、感情的には冷静に対処すると学んだ後に、淡々と対応しすぎて、失敗したことがありました。感情的になっちゃってるなぁ、、、と思ったので、冷静に、ロジカルに対応をしていたつもりだったのですが、「あの人は気持ちがわかってない。熱意がない」ということで、相手は猶更感情的になったようです。共感は非常に重要なポイントだと思います。
論理的に説明をする
感情的な人の特徴で挙げたように、自分の世界だけで物事を見て正しいと自信を持っている可能性も高いので、そうではない、ということを説明することが効果的なケースは多いです。その時は先にも挙げたように、あくまで冷静に、そして論理的に説明をすることが重要です。そしてこの時にやっぱり、共感や熱意を示しながら説明をすると納得が得られやすいように思います。
しかるべき人に伝える
1~3の方法を組み合わせながら仕事をすすめていくのがよいと思いますが、それによって仕事に支障がある場合や相手が組織に対して影響力が強い何等かの役割などがある人の場合には、然るべき人(その人の上司など)に適切に伝えることが望ましいと思います。
特に役割がある人というのは、ビジネスを前に進めるためにその役割を果たさなければならず、そこであまりにも感情的なふるまいが散見される場合には、ビジネスに対して負の影響を及ぼしているかもしれないからです。このビジネスに対してネガティブな影響があるかというのが重要な点かと思います。
まとめ
感情的な人がどういう特徴や思考の傾向があり、どのように対処をすればいいかということを書いてきました。
自分の価値判断基準を重要視され、それ以外の可能性に気づいていなかったり、素直な傾向がありますが、熱意をとてももっているので、こういった人とうまく仕事を進められるようになれば自分のより強い武器になるかもしれません。
私の経験も含めてなにかが参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
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